le lundi 10 septembre *オランジュリー美術館
オランジュリー美術館🍊
パリに滞在中、結局3回足を運びました😍
さほど大きくない美術館ですが、今回の滞在で私が一番気に入った場所と言っても過言ではありません。
なぜならそこには、
モネの『睡蓮』の大作があったから💠
元々、モネがすごく好きだったわけでも、『睡蓮』が特に好きだったわけでもありません。
でも、ジヴェルニーのモネの家へ行き、庭園を見て、『睡蓮』が制作された場所を見たことで、実際に作品を目の前にしたとき、静かな衝撃を受けました。
天井から自然光が差し込んで、温かみのある雰囲気の楕円形の鑑賞室です。
計8枚の作品が、各部屋4枚ずつ展示されていて、360度、絵が見渡せます。
強烈なインパクトのある絵では無いですが、日本人としてどこか懐かしさを感じ、落ち着く絵です。
モネの愛した日本風庭園がモデルとなっているので、やはりどこか日本人の心に触れるものがあるのでしょうか。
一通り絵を見た後は、部屋の中央に配された椅子に座って、ぼーっと絵を眺めていたいような気持ちにさせられます。
実際私もしばらく座って絵を眺めていました。
美術館のガイドマップには、
『フランスに「睡蓮」を寄贈することによって、モネはパリ人々に永遠に描かれた自然の前で、瞑想へと誘う安らぎの場を提供することを望みました。すなわち「仕事に疲れ切った神経は、そこで、沈んだ水に佇む風景に癒やされるであろう。そしてこの部屋は、こそで過ごす者にとって、花咲く水槽の真ん中で、安らかな瞑想を行うための隠れ家となるであろう」』
と書かれていました。
そもそもモネが、この作品を「人を癒やし、瞑想を行うため」と考えていたことに驚きました。
でも、その考えは作品やその空間を見ると納得です。
写真ではこの絵、この空間のもつ穏やかさは全て表現できないのが、残念ですが😅
「日没」
「緑の反映」
「木々の反映」
「2本の柳」
「明るい朝、柳」
「朝の柳」
「雲」
「朝」
自分の備忘録も兼ねて、オランジュリー美術館のことを少し。
ルーブル美術館の隣にあるチュイルリー庭園の一角に、オランジュリー美術館はあります。
このオランジュリー美術館、元はオレンジの温室だったので、その名前がついたそうです。
温室らしく改装後も、太陽の光が入るようになっています。
1927年、クロード・モネが連作の睡蓮を描くため、「自然の光りの差し込むような明るいパノラマの展示室を作ってほしい」との要望によりオランジュリー美術館は建てられました。
完成はモネの死後になります。
その後、画商ジャン・ヴァルテル、ポール・ギョームの膨大なコレクションが国に寄贈され、それらを2階に置いたために天井で覆われモネの「睡蓮」の部屋は暗くなってしまったようです。
2000年にフランス政府と文化庁が総力をあげて改築工事に着手。
途中で16世紀の城壁が出土し工事が遅れ、やっと2006年の5月にリニューアルオープンしたそうです。
モネの希望通り、大きなガラスでできた天井と窓から自然光の入る、明るい展示室になりました。