Le journal d'Ayano en France

感じたことや日々の記録を綴っています。自分のため、生存報告のために綴ります。

samedi 1er juin *ミラノ酒イベント


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ミラノでうちの梅酒を扱ってくださっているワイン屋さん(エノテカワインさん)で、「梅津酒造・梅津雅典氏による日本酒特別試飲会!」と名をうっていただき、二晩ほど日本酒試飲会を行いました。

エノテカワインさんは、日本人女性とイタリア人男性のソムリエがオーナーを務められるエノテカです。

エノテカenoteca)とは、ワインの販売店やワインバー、ワインを中心としたレストランのことで、このお店もワインをボトルで売っているだけでなく、バーのようにワインを飲むこともできます。

 

今回のお酒は4種類。

全てキモト造りの日本酒で、

清み酒 冨玲の原酒と加水

にごり酒 冨玲の原酒と加水

 

それぞれを常温(冷や)とお燗で温度を変えながら味わっていただきました。

 

 

 


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ワインと日本酒では、注ぎ方や注がれ方も異なります。

ワインを注ぐときは片手でボトルを持ちますが、日本酒は両手でボトルを持ちます。

また、ワインはボトルの口をグラスにくっつけることはしませんが、日本酒はボトルの口を盃にくっつけて注いでも大丈夫。

ワインを注いでもらうときは、グラスを持ち上げないのがマナー。

日本酒を注いでもらうときは、盃を両手で持ち上げてうけるのがマナー。

 

日本酒の味わいを知ってもらうだけでなく、日本酒の飲み方、ワインとの違いも合わせてお伝えしています。

 

 

 
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持参した酒燗器とチロリ

 

 


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ヨーロッパの中でもイタリア(特に、ミラノやフィレンツェあたり)では日本酒を飲んだ事のある人が多いそうです。

ヨーロッパで日本酒を飲む人,飲める人というのは、ある程度収入がある人という見方もできると感じています。(どうしても日本で売っている価格の2倍、あるいはそれ以上になってしまうので、、)

ミラノやフィレンツェなどの北イタリアの方が多く日本酒が飲まれているのは、経済的に豊かなのはやっぱり北イタリアの方だからだそうです。

ミラノにもいくつか日本人経営のレストランがあり、もちろんジャパニーズレストラン(日本人経営に関わらず、日本食レストラン)も多くありました。

そういったところが多いということは、それだけ日本酒を飲める場所があるということ。

今回のイベントの参加者もほとんどの方が、日本酒を飲んだ事のある方でした。

 

 


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1日目の参加者の皆さん

 

 


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 2日目の参加者の皆さん

 

 


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vendredi 30 mai *ドゥオーモとガレリア・ビットリオ・エマヌエーレ2世 @ミラノ


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ミラノのドゥオーモ

500年の歳月をかけて建てられたミラノのシンボル。

イタリアを代表するゴシック建築のようです。

長蛇の列だったので、中には入らず外観のみです。

度重なる戦争のために何度も中断された建設を、イタリアに侵攻して来たナポレオンの命によりフランスの資金で完成させたようです。

 

高校時代には世界史を勉強していたはずなのに、今となってはほとんど思い出せない。。。

その名前、聞いた事あるな〜とか、なんか習ったような、、、ってことばっかりなので、自分の無知さが恥ずかしい。

今ならこの1年の経験と結びつけて、あの時よりも理解しながら学べそう!学びたい!

 

 


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135本もあると言われるたくさんの尖塔が印象的。

先端には聖人たちの彫像が取り付けられています。

 

 


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尖塔の先だけでなく、外壁にもたくさんの彫像が取り付けられていました。

苦しんでいる顔の像もあったので、聖人ばかりではなさそう。

知識があれば、こういった彫像の意味も分かりながら鑑賞できるんだろうな〜

 

 


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ドゥオーモの周りをぐるりと歩いてみたけど、ドゥオーモが大きいので、見る場所によってドゥオーモの違う姿が見られました。

段階的に工事中?清掃中?、シートで囲まれたり、資材運搬用エレベーターらしきものがあったりしました。

正面ファサードも2004年から2008年に修復されたもののようだし、段階的に修復がなされているのでだろうか。

 

 


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ファサード中央にある大扉。

昔は木製だったらしいですが、120年前に今のような青銅製に取り替えられたそうです。

 

 


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近寄ってみると、多くの人が撫でたのか数カ所だけ金色に剥げたところが。

足が速くなるとか、なにかご利益でもあるのかな?

 

 


f:id:ayanoafrace:20190602173548j:imageドゥオーモ前の広場から伸びるアーケード、ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世。

イタリア初代国王にちなんでこの名前がつけられたそうです。

 

 


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エレガントでラグジュアリーなアーケード。

天井が高い!

張り巡らされた鉄骨にガラス張りの天井が視界に飛び込んできます。

アーケード内のお店は、プラダルイ・ヴィトン、シャネルなどの、この雰囲気に恥じない高級ブランド店やカフェが立ち並んでいました。

 

 


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ディズニーランドのワールドバザールのモデルになったとも言われています。

 

 


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2つのアーケードが十字形に交差する交差地点は、ガラス張りの高いドームになっています。

写真を撮らずにはいられな美しさ。

 

 


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アーケードを抜けると、レオナルド・ダヴィンチの像

2019年で、ダヴィンチの没後500年だそうです。

ダヴィンチが亡くなったとされているのは、フランスのロワール地方にあるアンボワーズ城近くのクルーの館。

彼のお墓があるのはアンボワーズ城内の礼拝堂。

ここには去年の9月に日本から来た友だちと訪れました。

 

「最後の晩餐」とロンドンのナショナルギャラリーで見た「岩窟の聖母」、ルーブル美術館で見た「岩窟の聖母」は、ダヴィンチがミラノで活動したときに制作された作品のようです。

自分が訪れた地や見た作品、その作者などが自分の中で繋がっていくのが、おもしろい。

そしてそれが叶う環境にいたことに改めて感謝。

 

 


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*ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 @ロンドン

 


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ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館。

通称「V&A」として呼ばれています。

 

 


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お土産売り場は、まるでインテリアショップのようなおしゃれな店内。

 

 


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この美術館は、世界最高の装飾美術とデザインのコレクションを収蔵する博物館のひとつで、ファッション、テキスタイル、家具、陶磁器、写真、宝飾品および美術品と、多岐に渡る素晴らしい作品を展示しています。

 

 


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時間がなくて駆け足で一部を見て回っただけですが、絵画中心の美術館とはまた異なる良さがあり、時間をかけてゆっくりと鑑賞する価値があると思いました。

ティファニーマリ・クレールの歴史の変遷をたどる企画展なども催されていました。

 

 


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木造の洗面台

今作ったら一体いくらするんだろう?

 

 


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楽器を潰して展示にするなんて、発想が斬新。

 

 


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レトロなお菓子箱

 

 


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ロダンの作品

 

 


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ミュージカル、ライオン・キングの衣装

こんな間近で見られるなんて!!

 

 


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パリ万博で展示された日本の展示物。

 

 


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宝石や貴金属のアクセサリーの数々。

 

 

 
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いったいいくらするんだろう?💰

 

 


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美術館に囲まれた中庭では、鑑賞の休憩をする人だけでなく、パソコンを使って仕事をする人、読書する人、ピクニックランチを食べる人、噴水で水遊びをする子どもたちを見守るお母さんなど、人々が思い思いに過ごしていました。

美術館が無料だからこそということもあると思うけど、こういった場所が身近にあるのはうらやましいなぁ〰

mardi 28 mai *ミラノにて


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私のこの一年の締めくくりとも言える(勝手にそういうことにしている)、父の仕事に同行するミラノ・ベルギーの旅。

ミラノでは日本人女性がオーナーをされているワイン屋さんで、お酒の会。

 

父より1日先に私はリヨンからミラノ入り。

 

アパートの退去のための荷物整理のためか、蔵での仕事のためか、ミラノへの来るために長時間バスに乗ったからか、いつもより少し多く歩いたからか、ミラノに着いて緊張したからか、、、今日は全然身体が動かない。

せっかくミラノに来たんだから、観光しないなんてもったいない!

という思いはあるのに、身体は疲れを訴えている感じ。

だから気持ちの半分は、休息を取りたい!と思ってるのも分かる。

体力って有限なんだなぁ〰

そして、身体が疲れていると、気持ちも盛り上がらない。

せっかくミラノへ来たのに、部屋でゴロゴロ。

そしてこういう時は日本の物が食べたくなる!

ここぞという時に食べようと取っておいたカップラーメンをミラノで食べる(笑)

ある意味、贅沢。

 

 

よし、父を迎えに空港へ行こう!

 

空港行きのシャトルバスの中にて🚌

 

 


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あまりにも有名過ぎる、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』が壁画として描かれている教会。

せっかくミラノへの行くんだから見たい!と思ったけど、その時は既に予約が一杯。。。

作品保護のために、25人ずつのグループで15分ずつしか見れないそうです。

ラッキーだったら当日券が出て、はたまたラッキーだったらそのチケットを買える、と聞いて朝から行ったけど残念ながらダメでした(T_T)

 


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その教会の隣にある小学校らしき建物。

イタリアもフランスと同様に、保護者による送迎で登下校するようです。

dimanche 26 mai *リヨンにて


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誘われて行った初めてのジャズクラブ

テンション上がる〜

このジャズはニューオーリンズジャズというらしいです。

ジャズでバンジョーを使うなんて知らなかったー

 

ジャズにいろんな形があるようで、ジャズは生まれた場所と時代で様々なスタイルがあって、ものによっては小難しくて複雑なものもあるようですが、このジャズはわりとノリのよいジャズで初心者でも気軽に楽しく聞けました。

 

 


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間奏のときにはビールを飲んだり、カメラサービスもばっちりだったり、お茶目なおじちゃん?おじいちゃんたち。

 

 


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ギタリストのイブキくんと、リヨンの私のお兄ちゃんコウセイさん。

夫婦で音楽系アーティストのイブキ君は、海外移住を考えているらしく、今回はその下見を兼ねてヨーロッパを廻っているとのこと。

いろんな人がいるんだなぁ〜と世界が広がります。

ジャズについてもイブキくんが分かりやすく教えてくれました。

 

 

 


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リヨンでできたお友だちのアーティスト、ミウちゃんの作品と彼女の生徒ちゃんの作品。

彼女のような人に子どもの頃、図工を習っていれば、私の画力ももう少しマシになってはず・・・(笑)

 

 


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いつか彼女の絵を買う、そう決めています。

 

 

 


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帰国の前に食事に行こう、と誘っていただいたブッション(リヨン料理のお店)。

そんな風に気にかけてもらえるなんて、こんなありがたいことはありません。

リヨンに住んでいても、なかなかブッションに来ることはないので、最後にリヨンらしい料理を食べられて嬉しい!

 

 


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リヨンサラダ

かなりこんがりとトーストされたクルトン

 

 


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トリュフの香りが食欲をそそる、フォアグラも入ったパスタ

香りもソースも美味しい!!、、、だけどズドーンとくる重さ(笑)

 

この後、チーズ、デザート、デジェスティフのお酒、コーヒーもいただきました。

もうお腹パンパン!!(笑)

 


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こんな風にたくさんの方たちに支えてもらって、リヨンで過ごしてきました。

いざというときに頼れる人がいるという安心感は、いろいろと挑戦するパワーを湧かせてくれます。

感謝。

 

 

 

 

*リバティ @ロンドン


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ロンドンのリバティ

 

 


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裁縫好きとしては、布の模様でリバティ柄は知っていたけど、この老舗デパートから由来しているとは知りませんでした。

 

 


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見てるだけで幸せな気持ちにしてくれる布たち。

日本で買っても高いけど、ロンドンで買っても結構お高いリバティの布。

悩んで悩んで小さい布を買いました♪

何を作ろうか、それもまた楽しみ♪

 

 


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こんなクッションも作りたい!

 

 

 

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店内も木造風で高級感のある設え

 

 


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目の前に並ぶリバティの布の数々。

日本でもリバティが知られているだけあって、私の他にも日本人観光客がちらほら。

 

 


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リボンコーナー

 

 


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素敵すぎて何に使ったらいいのかわからんけど,見てるだけも満足。

 


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布だけでなく、インテリア用品や化粧品、バスグッズ、洋服などいろいろと売られていました。

 

 


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 ザ・ロンドンなお土産たち

 

 


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ロンドンと言えば!

2階建てバス!

 

 


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ロンドン名物のタクシー

認定運転手になるにはロンドン中の道の把握など、厳しい試験があるようです。

 

 


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 イギリスらしいチェック模様の服

 

 

 

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ノッティングヒル界隈の街並

 

samedi 25 mai *帰国に向けて、気持ちの整理

 

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ペリュサンの酒蔵で、瓶詰めやラベリング、日本へ輸出するお酒の準備のお手伝い。

仕事の合間に、柴犬のくるみちゃん(通称くーちゃん)の散歩を兼ねて自分も散歩。

 

ここへ来て丸一年が経ちました。

 

 


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ちょうど一年前も、心地よい風やきれいな青空、過ごしやすい気候が続いていたなぁと改めて思い出します。

すーっごく気持ちがいい!!
フランスのこの気候が大好きです。

 

とにかくやる気に満ち溢れ、この1年を有意義に過ごすぞ!と意気込んでいたなぁ。

今はその時ほどのやる気はない、、、というか、そのやる気が満足感に変わったということかな。

来る前に思っていたほど語学は習得できてないし、これという立派な成果も残せないけど、来る前には想像もしていなかった1年を過ごさせてもらっているなと。

今思えば、あんなこともできたんじゃないか、ここへも行けたんじゃないか、と、過去を振り返って悔やむこともできるけど、

そのときの私ができることをした、と、出来た事に目を向けて、この1年の経験や出会いがこれからの人生の何かと繋がればいいな〜と考えるようにしています。

リヨンだけじゃなくいろんなところへ行く機会をつくれたし、老若男女いろんな方と出会うこともできた。

「日本酒」を一つの軸として過ごせたからこそ得られた経験もあるし、知り合えた人も多い。

行動するもしないも自分次第、という環境の中で自分と向き合ったことで、より素の自分が分かるようになった気もするし、逆にやっぱりよく分からないと思う気もする。

 

 

「この1年の経験を活かさねば!、と力まなくても、きっと自然と活きてくるよ」

とこちらで出会った方に言ってもらえました。

それが1年後かも5年後かも10年後かもしれないし、はたまたもっと先かもしれないけど、自分のためだけじゃなく誰かのためにもこの経験が活かせるといいな!

 

 


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ペリュサンへ来ればいつでも見られると思っていたこんな景色も、日本へ帰るともう見られないのかと思うと寂しい。

リヨンでの生活もそうだし、慣れて来て「あたりまえ」になっていたものが「あたりまえじゃない」と言う事に改めて気づかされます。

 

正直、海外生活はちょっと疲れたなと思う部分もあるし(贅沢;;)、日本へ戻ることは寂しさ半分、嬉しさ半分という気持ち。

でも、待っていてくれる人がいる日本へ帰れるのはやっぱり楽しみ!!